AKB横山由依(29)が9日、東京・秋葉原のAKB48劇場で卒業公演を行った。AKB48の9期生として09年11月15日に劇場デビューしてから4408日目。汗がしみこんだ学舎を後にして、アイドル活動を終えた。

先月27日にパシフィコ横浜で卒業コンサートを行ったが、研究生時代から必死に汗を流してきた劇場をアイドル活動最後の場所にした。「9月に卒業発表してから、今日が来るのが早かったです」と話しながら、劇場公演曲やユニット「Not yet」の曲など思い入れのある楽曲を並べれば、開演前には出演メンバーに手書きの手紙を送り、中盤では卒業コンサートではMCのみの出演だったCGM48伊豆田莉奈(26)と、この日は一緒にパフォーマンスするなど、気遣いも見せた。

アンコールでは、初代総監督の高橋みなみ(30)がサプライズで駆けつけた。「由依ちゃんが次の総監督じゃなかったら私も卒業できなかった。すごい苦労もかけてしまったけど、先輩後輩問わずに愛されている由依ちゃんを見ると、今後も活躍していくと思います」。ねぎらいながら、目に涙を浮かべる横山に花束を手渡し「きれいだね~」と話すと、高橋も目に涙を浮かべた。

横山は最後まで「卒業の実感がわきません。私、卒業するんですよね?」と話したが「24時間、365日、いつもAKB48でいられて良かったです」。今後も役者として芸能活動は継続するが「元AKBとして恥ずかしくない活動をしたい」と、最後まで2代目総監督らしく、前を向いた。【大友陽平】