歌手野口五郎(59)が、声帯を摘出した音楽プロデューサーのつんく♂から曲の提供を受けたことを明かした。

 6日、千葉・イオンモール幕張新都心で、ミニライブを開催。7月29日発売の両A面シングル(タイトル未定)に、つんく♂が作詞作曲した曲を収録するという。

 ライブ中、つんく♂の楽曲提供を明かされると、ファン1000人もざわついた。司会から、つんく♂のメッセージも発表された。

 「五郎さん、ごぶさたしております! つんく♂です。デビュー45周年、本当におめでとうございます。 お元気ですか? 僕は元気にしております! 今回は僕の曲をご指名いただきありがとうございます。カックラキン世代の僕にとって、こうやってお仕事できることは、非常に光栄です! 今回、以前に作ってた曲ですが、僕はとても気に入ってた曲で、いつ世の中に飛び立つんだ!? と思っていたので、こうやって世の中に出ていくチャンスをいただき、うれしく思います。 歌詞はこれから書きます。 どんな歌詞にするか、またメールやLINEでやりとりさせてくださいね。レコーディングなど、これからになりますので、どうぞよろしくおねがいします! つんく♂」

 野口は以前にも、12年発売のシングル「僕をまだ愛せるなら」の収録曲「君に逢いたいよ」をつんく♂から提供されていた。今回は、つんく♂が先月に声帯摘出を発表する以前から存在していたが、つんく♂からの強い要望があり、これから歌詞を書き直すという。今後はレコーディングなどを行う。

 ライブ後に野口は、つんく♂の声帯摘出という決断について「勇気ある行動だと思います。人として尊敬します」と神妙な表情で話した。

 つんく♂とは、メールやLINEで連絡を取り合う間柄。「昨日も、朝早くにメールが入っていて、お昼過ぎまでLINEでやりとりしていました。僕は友達が少ないから、こういうのはうれしいですよ」と笑った。

 声帯摘出発表時、野口からは特に連絡することはなかったというが、「今年、つんく♂さんから僕の自宅に直接年賀状が届いたんです。今思えば、(発表を)決めていたのだと思います」。

 つんく♂へオファーした理由については「デジタル音楽で活躍されている。(別の表題曲を提供した作曲家の)筒美京平さんは、アナログ時代のヒットメーカー。アナログとデジタルの時代をつなぐ歌手になりたいと思って、おふたりに依頼しました」と明かした。