“視聴率100%男”の異名を持つ萩本欽一(76)が、初のドキュメンタリー映画「We Love Television?」(11月3日公開)に主演することが25日、分かった。日本テレビ系「進め!電波少年」でプロデューサーを務めた土屋敏男氏(60)の映画監督デビュー作でもある。土屋氏との「視聴率30%番組」作りの企画から始まった作品だが、最近映画化を知った欽ちゃんは「僕の葬式用の映像だと思っていた」と笑った。

 欽ちゃんは70年代~80年代前半に「視聴率100%男」と呼ばれた。最高視聴率はフジテレビ系「欽ドン!良い子悪い子普通の子」(81年4月~83年9月)が38・8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)、テレビ朝日系「欽ちゃんのどこまでやるの!」(76年10月~86年9月)が42・0%、TBS系「欽ちゃんの週刊欽曜日」(82年10月~85年9月)が31・7%を記録。ほかにも最高28・5%のフジテレビ系「オールスター家族対抗歌合戦」(72年10月~84年6月)などのレギュラーを務め、1週間の視聴率の合計が100%を超えていた時期があった。

 土屋氏は「進め!電波少年」シリーズ(92年7月~03年2月)の演出、プロデューサーを務めた。「アポなしロケ」「ヒッチハイクの旅」などの体当たり企画が話題になり最高視聴率30・4%を記録した。