007シリーズの25作目となる最新作が、2019年11月8日に全米公開されることが明らかになった。ニューヨーク・タイムズ紙の報道によると、同シリーズを製作する英製作会社EONおよび米製作会社MGMが24日、公開予定日を発表したという。

 同紙はさらに、キャストや監督はまだ発表されていないものの、ダニエル・クレイグがボンド役で復帰する予定であると報じた。2人の関係者らが匿名で、「クレイグの復帰はすでに決まっている」と明かしたという。一方、英BBCニュースは、クレイグはまだ正式に契約にサインしていないと報じている。

 EON社とMGM社はさらに、「007 ワールド・イズ・ノット・イナフ」(99年公開)など過去6作品の脚本を担当したニール・パーヴィス氏とロバート・ウェイド氏が、新作の脚本を手掛けると発表した。

 クレイグは15年、主演4作目となる「007 スペクター」(15年公開)の撮影終了後のインタビューで、「(次作品に復帰するぐらいなら)手首を切ったほうがまし。今はもう、ウンザリだ」と語り、世間を騒然とさせたが、昨年末にはプロデューサーが説得に成功したとのうわさもささやかれる中、復帰説が浮上。動向が注目を集めている。新作の撮影は来年、スタート予定となっている。(ニューヨーク=鹿目直子)