テレビ朝日系「ラストアイドル」(土曜深夜0時5分)のオーディションバトルに勝利し、結成された女性アイドル7人組ラストアイドルが、引退を表明した音楽プロデューサー小室哲哉(59)にはなむけの活躍を誓った。7人は14日、東京・Zepp TOKYOで結成後初のコンサートを開催。本番前に取材に応じ、小室への感謝を語った。

 番組では、4月18日発売のシングルの表題曲を歌う権利を、バトルに敗れたメンバーで結成された第2ユニットの4組の歌唱バトルで争っており、新しい「アイドルの見せ方」が話題になっている。各ユニットには、楽曲から振り付け、衣装まで監修するプロデューサーが付き、ラストアイドルは小室が担当。小室節全開の「風よ吹け!」を提供された。メンバーは90年代を席巻した小室サウンドで育った世代ではないが、安田愛里(18)は「篠原涼子さんの『愛しさとせつなさと心強さと』も知ってます。お父さんがCDを持ってて、口ずさめます」と愛着を口にする。

 そんな中、小室が引退を表明した。最後の「教え子」になる可能性もあり、長月翠(17)は「小室さんの最後の作品になるかもしれない。そんな時に曲を作っていただけてうれしい」と感謝。古賀哉子(20)は「(小室の)代表曲にしたい。そう思うから今回、表題曲を取りたいんです」と力を込めた。【森本隆】

 ◆ラストアイドル 昨年8月にテレビ朝日系でスタートしたオーディション番組。7人組アイドルグループ「ラストアイドル」のメンバーを「メンバー入れ替えバトル」で毎週争い、同12月16日放送回で正規メンバーが現在の7人に最終決定。12月20日にシングル「バンドワゴン」でデビューした。ただ、敗れたメンバーも、4つの新グループ(セカンドユニット=姉妹グループ)を結成し、今年1月から番組が再開。5人の有名プロデューサーがそれぞれグループを担当し、楽曲を提供。5グループが、2枚目シングルの表題曲をかけて、総当たりの対抗戦を開始。現在、ラストアイドルが2連勝し首位。