演歌歌手松原健之(39)が11日、北海道・稚内市の映画館「T・ジョイ稚内」で、新曲「最北シネマ」の発売記念イベントを行った。

曲の舞台が同映画館である縁から、地元の人たち約100人に集まってもらい、「最北シネマ」「花、蘭の時」「雪」の3曲を歌唱。映画館の「名誉館長」に就任し、工藤広市長(69)から「稚内ふるさと大使」に任命された。

「何度も北海道には来ていますが、最北の地の冬の厳しさ、そして、自然のエネルギーを感じました。この『最北シネマ』は映画館を舞台にした曲ですが、皆さんの映画館での家族との思い出や、恋愛の甘酸っぱい思い出など、青春の記憶をタイムスリップするように聞いていただければと思います。北の地からヒットの火種を作って、春から夏には全国に広がるように頑張ります。そして、僕の曲を聴いて、ここ(最北の映画館)に来ましたって人が増えればうれしいし、そうなるように頑張ります」と誓った。

松原は01年、作家五木寛之氏(86)が原作・脚本を担当した舞台で、歌手を目指す青年役に抜てきされて脚光を浴びた。05年に「金沢望郷歌」でデビュー。透明感のある歌声は「奇跡のクリスタルボイス」の異名を持っている。

来年に15周年を迎える。