米映画芸術科学アカデミーが22日、第91回アカデミー賞の候補を発表した。

是枝裕和監督の「万引き家族」が外国語映画賞候補に、細田守監督の「未来のミライ」が長編アニメーション賞候補に、それぞれ選出された。

「万引き家族」は日本国内では公開から7カ月目となり、1月21日の時点で動員数371万3461人、興行収入45億4247万7228円という大ヒットとなっている。全世界的な人気となって、全米でも興行収入200万ドル(約2億2000万円)を超す勢いとなっている。作品は、都会の片隅でひっそりと生きる疑似家族を描き、社会のありようを問い掛けた。昨年のカンヌ国際映画祭では最高賞パルムドールに輝いた。

これまでに外国語映画賞で日本作品が候補入りしたのは、09年に滝田洋二郎監督の「おくりびと」が同賞を受賞して以来10年ぶり。

一方、「未来のミライ」は主人公の4歳男児の成長を描くファンタジー長編。アニメ賞では03年に宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」が受賞。近年もスタジオジブリ作品の米林宏昌監督の「思い出のマーニー」などが候補入りしていた。

発表・授賞式は2月24日(日本時間25日)にロサンゼルスで行われる。