テレビコメンテーターとしても活躍する国際政治学者の三浦瑠麗氏(38)が、作家の百田尚樹氏(62)から「もしかしてテレビに出たいから?」などと批判を受け、反論した。

三浦氏は21日にツイッターで、韓国海軍のレーダー照射問題をめぐり、悪化する日韓関係について言及。「韓国側がどういう経緯で対応してきたのか理解することは必要。韓国は現場の不心得なレーダー照射案件を公開した日本を恨んでいるのだろうし、日本は韓国の論理が一貫していないこと、再発防止するのかについて疑念をもっている。日韓は阿吽の呼吸で納められなくなっているので互いに高望みしないこと」と私見を述べ、制裁として韓国人の「ビザなし渡航」を制限すべきだとする意見に対し、「日本が自身の首を絞めるもいい所の意見」と警告していた。

こうした考えに、百田氏は23日、ツイッターで「ふーん、これが国際政治学者の意見なのか。犯罪被害者は犯人の行動を理解しろ、と」「現場の不心得か、上層部の指令か不明! また韓国が日本を恨んでいようが関係ないし、忖度する理由もない。 阿吽(あうん)の呼吸?そんなものがかつて日韓にあった?」と反論し、「国際政治学者が韓国の立場を擁護する理由がわからない。もしかしてテレビに出たいから?」と勘ぐった。

三浦氏もその後、ツイッターを更新。「百田尚樹さんなどいろいろな方からリプなどをいただいていますが、1つ1つお返事はできません」とした上で、「私の日韓関係分析は2014年のこの記事からまるで変わっていません。お読みいただければお答えになるかと思います」と、自身が過去に日韓関係について分析した長文のブログ記事を紹介し、あらためて「さらに中国よりに追いやることは愚策であり、ビザなし観光をやめることもリアリズムからして逆効果です」と主張。「日本が孤立主義的気分に流れるのは一見快適ですが、自国防衛の能力も限られており、コミットメントの揺らぎが議論されている同盟にだけ頼っていても、何にも事態は打開しないのです」と訴え、「政冷経熱の中共との関係をしたたかにマネージできるのならば、韓国とだってしたたかにできるはずではないですか?」と問いかけた。