仮想キャラクターのユーチューバー「VTuber(バーチャルユーチューバー)」が出演するテレビ東京系ドラマ「四月一日さん家の(わたぬきさんちの)」(19日スタート、深夜0時52分)の会見が18日、同局で行われ、VTuberのときのそら、猿楽町双葉、響木アオが出席した。

現役VTuberが女優として出演する史上初のドラマで、両親を亡くした四月一日3姉妹の生活をコミカルに描く。

ドラマに出演するVTuberらがスクリーン上で会見を行う、ドラマとしては初の“バーチャル会見”となった。四月一日家の長女、一花を演じるときのそらは「3人だけしか登場しないことが特徴的で、掛け合いも多い。なかなか見ない形なのでは」とアピール。普段は個人で活動するため「いつもの動画とは違って、たくさんの人が関わっている。監督と毎回話をしながら進めることが新鮮でした」と振り返った。

今作でデビューする新人の猿楽町双葉は、次女の二葉を演じる。出演者3人だけの密室劇を振り返り「とんでもない量のセリフをしゃべりました」と苦笑い。「1つのチームとして作り上げられて、達成感でいっぱいです」と充実感いっぱいに語った。三女の三樹を演じる響木アオは「クスッと笑えるお話で、間を大切にしました。お芝居は“間”と言うことを勉強しました」と語った。

質疑応答はスクリーン上のVTuberに呼び掛ける形で進行。フォトセッションでは目線の要求に応じるなどし、人間不在の会見を盛り上げた。

ドラマを手掛ける五箇公貴プロデューサーは、ドラマに登場するカブトムシにふんし、画面上であいさつした。VTuberが女優としてテレビドラマに出演する異色の試みについて「こういうことが増えていけば、VTuberのチャンスも広がるし、我々もいろんなジャンルでやっていければ」と語った。