“ご当地ソングの女王”として知られる演歌歌手水森かおり(45)が23日、新曲「高遠 さくら路」の舞台である長野県伊那市を訪れ、高遠城址公園などで新曲発売記念イベントを行った。

同公園は「日本3大桜名所」の1つ。満開の時期はやや過ぎたが、それでも約1500本が咲き誇る桜並木などは壮観で、公園全体がピンク色一色に染まっていた。

大勢のファンや花見客らに見守られならが、タカトオコヒガンザクラの記念植樹を実施。「ここの桜は圧巻で見事。自分も桜に負けないように成長していきたい。これからもいろんなことに挑戦していきます」と誓った。

歌唱イベントも実施。午前5時から並んだファンら約300人に新曲や「鳥取砂丘」など4曲を披露。白鳥孝市長(63)から「伊那市観光大使」を委嘱されると、笑顔で「これから伊那のために頑張ります。名物の桜と高遠まんじゅうをPRしていきます」と笑顔を見せた。

新曲は2月4日付のオリコンランキングで初登場5位。16作品連続のトップ10入りで、女性演歌歌手としての自己記録を更新。CD発売枚数も、この日までに8万枚を突破し、あらためて演歌界をけん引する実力を見せつけた。

昨年まで16年連続でNHK紅白歌合戦に出場中。今年の年末に向けても、「『高遠 さくら路』は平成最後の作品なので、大みそかの舞台にぜひ立ちたい。今日の桜のような満開の笑顔で歌いたい」と強い意欲を示した。

新曲は失恋をした女性の未練心を描いている。「平成もあと1週間。時代の最後を恋のハッピーで終われなかったことがやり残したこと。私は公私ともに、1人旅をばく進中です(笑い)」。デビューから24年。歌の道は順調そのものだが、恋の道は、まだ道半ばのようだ。