新元号・令和に初めてスタートするフジテレビ月9ドラマは主演・上野樹里、共演・時任三郎で、法医学者と刑事という異色の父娘を描く「監察医 朝顔」(7月8日、月曜午後9時)を放送することが決定した。

上野はこの番組が玉木宏とのダブル主演作「のだめカンタービレ」(06年10月~12月)以来、13年ぶりの月9ドラマ主演で、初の月9ドラマ単独主演となる。また上野と時任は初共演となる。

上野が演じるのは主人公の万木朝顔(まき・あさがお)。死因を明らかにし、遺体の“生きた証し”を見つけ出すため、時に自身の仕事の範ちゅうを超えてまで懸命に、そして真摯(しんし)に遺体に向き合う新米法医学者だ。そんな朝顔に、父としてだけでなく仕事相手としても寄り添うのが、時任演じるベテラン刑事・万木平(まき・たいら)。朝顔は解剖で、平は捜査で、遺体の謎を解き明かしていくさまをサスペンスフルに織りなすと同時に、遺体から見つけ出された“生きた証し”が生きている人たちの心を救っていくさまをハートフルに描く。

一方、朝顔と平はとある過去を抱えており、それは11年3月11日に発生した東日本大震災。今なお行方不明者がいる中、朝顔の母もその1人。存在自体が“生きた証し”である母の遺体が震災で奪われてしまった中、朝顔は誰かの“生きた証し”を見つけ出す法医学者の仕事に打ち込み、平は時間があれば遺体を探しに東北へ向かう。

各話でさまざまな事件を扱いながら、全話を通して、ぽっかりと空いた母の穴を少しでも埋めようとするかのように肩を寄せ合い、笑顔と涙を繰り返して、少しずつ前へ進んでいく父娘のかけがえのない日々を、情感豊かに紡ぐ。

ドラマの原作は漫画「監察医 朝顔」。06年から「週刊漫画サンデー」(実業之日本社)で連載が始まり、6巻以降は電子版のみでの発刊となるも人気を博し続け、13年発刊の30巻をもって完結をした医療漫画だ。