吉永小百合(76)の主演映画「いのちの停車場」(成島出監督)製作、配給の東映は14日、コロナ禍の拡大を受け、3度目の緊急事態宣言が発出された東京と大阪で期間が延長された中、一部地域を除き、予定通り21日に公開することを決定した。

「3回目の緊急事態宣言延長に伴い、東京・大阪では一部を除き、未だ映画館は休業し、また昨年より新作映画が続々と公開延期される事態が続いています。そのような状況の中ですが、映画『いのちの停車場』は一部地域を除き、5月21日(金)に公開することを決定いたしました。SNS等で公開を心配する声が多数上がっていることを受け、ここでお知らせいたします」

11日に、全国興行生活衛生同業組合連合会(全興連)と東京都興行生活衛生同業組合(都興組)が「映画を愛する皆様へ」と題した声明文を発表した。その中で「コロナ禍の初期より、感染症専門医と協議の上、科学的知見に基づいたガイドラインを作成し、『大切なお客様に一人の感染もださせない』を合言葉にそれを順守徹底することで、現在まで映画館でのクラスターを発生することなく営業することができた自負があります」としている。

東映も「いのちの停車場」を予定通り公開することについて「映画館は、感染症専門医と協議の上、科学的知見に基づいたガイドラインを作成し、順守徹底することで、現在までクラスターを発生することなく営業してきました。映画館での感染リスクは低いと言えますので、安心して劇場にお越し頂きたいと、キャスト・スタッフ一同考えております」と説明。その上で「本作の上映を楽しみにお待ち頂いている方々には大変ご心配おかけ致しました。また、一部では依然観ることができないお客様がいることは本当に残念であり、大変申し訳ございませんが、ご理解頂けますようお願い申し上げます。映画を愛する全ての皆様と、映画館でお会いできる日がくることを切に祈っております。また、感染の終息に向けてご尽力されるすべての皆様に心から感謝を申し上げます」とした。

また「日々状況は変化いたしますので、上映劇場に関する情報は各施設及び作品公式HPをご確認ください」(コメントは原文のまま)とした。