4月5日の公演中にくも膜下出血で救急搬送された歌手平浩二(72)が17日、都内で行われたコンサート、夢スター「春・秋」でステージに復帰した。

公演前に取材に応じた平は「40日間入院していました。まだ復帰は早いとの声もありましたが、歌わせてもらいたいとお願いしました」。入院生活で7キロ減ったといい、この日は、12年前の還暦の時に作った赤い衣装で登場。「7キロ軽くなって自分の身体ではない感じ。頭の病気の経験はないので心が少し不安です」と語った。

平は先月5日、山口県下関市で行われた公演中に体調不良を訴え、市内の病院に救急搬送された。「歌う前にしゃべっている時に、モニターの声が聞こえづらくなりました。音響が悪いのかなと思っていたら、頭がガンガン痛くなってきました」。自身の判断で、すぐに舞台袖に下がったという。いすに座ったものの頭痛は収まらず、すぐに救急車を呼んでもらった。

「歌いたいけど歌えない。複雑な気持ちでした。(夢グループの)社長も救急車の乗っていただき、励ましになりました。下関の病院で止血をしてもらい、翌日にドクターヘリで宇部市内の病院に運んでいただき、手術を受けました。お医者さんの連携も素晴らしく、こうして復帰することができました」。

4月29日に無事退院。家族とともに帰京し、自宅で療養していたという。

2カ月に1度は血液検査を受け、健康には気を付けていたという。ただ、脳ドックを受けたのは6~7年前。血圧が高いとの自覚はあったが、薬は飲んでいなかったという。

「コンサートの楽屋でもよくみんなで血圧を測っていたのですが、僕は高いので、測らなかった。だから、みなさんには、血圧も測り、少しでも具合が悪かったらお医者さんに相談してください」と訴えた。

今後については「バス・ストップを当時と変わらない声でお客さまにお届けしたい。その上で、新曲も出したい」と話した。