ジャニーズ事務所の俳優、屋良朝幸(38)が19日、大阪市内で、主演ミュージカル「ドッグファイト」(10月21~24日、シアター・ドラマシティ)の取材会を開き、米海兵隊員役にあたって、体重を「5~6キロ」増量して役作りに励んでいると明かした。

91年の米映画を原作とし、12年にオフ・ブロードウェーで初演。日本でも15年の初演から17年にも再演され、屋良も今回が3度目の主演になる。

「(3度目主演が決まり)『またやるんだ!』ですね。僕以外のキャストが全員変わると聞いたので『僕は変わらなくていいの?』って思いましたけど(笑い)。でも、すごくうれしかったですね」

率直な気持ちを口にした。ベトナム戦争前夜、戦地にたつ前の海兵隊員たちの間で行われたという「一夜限りの王者を決めるゲーム・ドッグファイト」をテーマにしたミュージカル。映画ではリバー・フェニックスが演じた。

屋良の役柄は若い海兵隊員、エディ・バードレイス。「すごく若い人物で、友達の前では調子に乗って強がっているんですけど、恋した女の子を前にすると奥手で。そういうところがかわいらしいですね」と役の魅力を分析した。

加えて、3度目の主演にあたり「初演時も再演時もやらなかったことを今回はやろうと思って」と告白。そのひとつが増量だった。

「体重を5~6キロ増やしました。アメリカの海兵隊員なので、やはり筋肉がないと…と思い。体の小さい日本人が演じるから仕方ないと思われるのは悔しいので」

こう説明した後で「…と言うと『なんで今までやらなかったの?』というツッコミがありそうですが」と笑わせつつ「半年前からトレーニングを始めて本番までにはいい感じにできあがるんじゃないかと思います」と、今作へかける意気込みを語った。

ダンスを多く盛り込んだ演出だけに、体重アップでダンスのキレへの影響を問われると「筋肉をつけると踊れなくなるよ…と、いろんな人から聞いていました。でも僕はキャラを作らないといけないと、思っていたんですよ」とも吐露。

自粛期間は「そんなに踊れていない時期もあった」そうだが「ぶっちゃけ、ものすごくキレがあります。筋肉をつけて踊れないというのは言い訳なんじゃないか-と、思います」と自信たっぷりにアピールしていた。

「ドッグファイト」は、東京・日比谷シアタークリエで9月17日~10月4日、愛知・日本特殊陶業市民会館ビレッジホールで10月6日、大阪公演が10月21~24日にシアター・ドラマシティで上演予定。