上白石萌歌(21)が27日、都内のニッショーホールで行われた主演映画「子供はわかってあげない」(沖田修一監督、8月20日公開)完成披露上映会で、これまで水泳部員役を3度演じ、自由形、背泳ぎ、平泳ぎを劇中でやったことがあり“マイ個人メドレー”達成のため、バタフライを泳ぐ役を熱望した。

「子供はわかってあげない」は、19年に撮影が行われ、公開は20年6月26日の予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて公開が1年、延期された。上白石は劇中で、高校2年の水泳部女子・美波を演じ、背泳ぎを披露した。19年の日本テレビ系ドラマ「3年A組-今から皆さんは、人質です-」で演じた景山澪奈は自由形で五輪代表候補の役だった。同年の大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」では、平泳ぎで日本人女性初の金メダリストとなった前畑秀子さんを演じた。

上白石は「私は沖田監督の大ファンで、まさか自分が監督の世界に生きることが出来ると思っていなくて、うれしさをかみしめた。偶然なんですけど、この作品で3連続で水泳選手の役で、それぞれ種目も全く違う。個人メドレーのようだなと勝手に思っています。肌を真っ黒に焼き、髪も人生で一番短く切り、10代の宝物のよう」と振り返った。

小学校5年生から2年間、水泳を習っており「もともと、泳ぎはすごい苦手。その時、80歳の祖母がバシャバシャ、バタフライをしていて、勇気が湧いてやった。水泳の夏期講習で早起きして毎日、行った。2年間やったのが今、生きている」と笑みを浮かべた。

東京オリンピック(五輪)が開幕し、水泳競技も連日、熱戦が展開されている。千葉雄大(32)から「バタフライの役やったら“個人メドレー”完成なんだよね」と問いかけられると、上白石は「そうなんです。お待ちしています」と笑みを浮かべた。