歌舞伎俳優の中村獅童(50)が11日、大阪市内で「當る卯歳 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎」(12月4~25日、京都・南座)の取材会に出席した。24年ぶりの出演に「京都の一大行事。まっすぐな思いで心を込めて演じる」と意気込んだ。

出演は20代以来となるが、今でも忘れられないことがある。

「母と同じホテルに泊まるはずだったんだけど、親子げんかして僕が『東京、帰ってくれ』って言って(母が)帰っちゃった。でも『あなたは大丈夫。自分を信じて。あなたならやれる』という置き手紙をしてくれた。それがずっと心の支え」

経験を積んで、年末の大舞台に帰ってくる。第一部「義経千本桜 すし屋」でいがみの権太を、第二部「松浦の太鼓」で大高源吾を演じる。

第二部ではあこがれの思いをもつ片岡仁左衛門(78)と共演。「出てきただけでまだ何もしてないのに空気が変わる。仁左衛門さんのその空気感、オーラを目に焼き付けておきたい。1回1回の共演が宝物です」と目を細めた。