コーディネーターの加藤タキさん(77)が14日、テレビ朝日系「徹子の部屋」(月~金曜午後1時)に出演し、93年に63歳で亡くなった英国の女優オードリー・ヘプバーンと生前に行った交流を明かした。
71年にタキさんがコーディネート役で彼女の元を訪れ、その10年後にもう1度同じ機会があり、そこから手紙と電話を交えた本格的な親交がスタート。83年の初来日では一緒に銀座を闊歩(かっぽ)した。
パリで行われたCM撮影に同行した時には「どんな男性に引かれるの?」と質問をぶつけてみた。するとヘプバーンはひと言「A STRONG MAN」と即答。続けて「タキはマッチョな男を想像した? 違う違う。ストロングというのは、挫折を味わったことのある人。挫折をしたことがある人は、心の痛みを自分で知っているから。人に対しても心の痛みが分かるし、それは優しさと強さだ。そういうのをストロングっていうの」と説明してくれたという。
5年後、ヘプバーンの教えを偶然にも、母からも聞いた。01年に104歳で亡くなった女性初の衆議院議員、加藤シヅエさんからも同じことを言われた。タキさんが出産し、産湯に漬かっている息子・彰(しょう)くんを横目に母は「この子は本当に1日でも早く、挫折するといいと思うんだけど」と言ったという。
「挫折を味わうという事はね、自分の力でやっぱり生きていくってこと。立ち直るってこと。他人様がそのような環境に陥ったときの気持ちが分かると、それは優しさであり、強さなのよ。挫折を知らないで大人になっちゃったら、とんでもない人生になると思うわよ」。
ヘプバーンと同じ金言を偉大な母から授かったタキさんは「どっかで聞いたなぁ。オードリーさんも同じことを言ってらしたなぁ」と当時を回想した。



