石田ゆり子(53)が、26日から全国でオンエアがスタートする富士通ゼネラルの新テレビCM「ノクリア 母の告白」篇に出演し、山時聡真(17)演じる思春期の息子を持つ母を演じた。石田は、撮影後の取材の中で「今はとにかく1人の時間を大事に過ごしています」と今の心境を語った。

CMで石田が演じる主人公は、思春期の高校生の息子に面と向かって言えない本音を心の声で告白する母。食卓で食事中にスマートフォンで動画を見る息子に対し「話しかけんなってか?」と心中で不満を抱きつつも、グッとこらえて「そっとエアコン、入れておきました」と、ほほ笑む。「外で気を張るキミが、ウチではくつろげるように」と、エアコンを入れておいた心地よい空間を、そっと準備しておくことで、息子にエアーというエールを送る。そんな心を知らず、音楽に聞き入る中、イヤホンを外して「何?」と一言、言ってきた息子に「このエールに気づくには10年早いか」と、心の中で愛あるボヤキを言いながらも、息子へ愛情あふれる思いを伝える物語だ。

石田は撮影後の取材の中で、飾らない自然体でいられるために、生活の中で大切にしていること、取り組んでいることは? と聞かれ「私は昔からマイペースな人間で、子どもの頃から『ちょっと変わっている』とか『何か、おかしいよね』とか、友人からは『ゆりちゃんって独特だよね』って言われることが多いタイプだったんですけれど」と、まずは周囲の評価を含めて自らを評した。

その上で「今はとにかく一人の時間を大事に過ごしています」と口にした。続けて「私は散歩がすごく好きで、犬がいるっていうのもあるんですけど、いつも犬と一緒にひたすらただ歩くなかで、自分が大好きな大きな木、巨木がうちの近所にあるんですね。その木が好きで、木に会いに行くというか、その木をみるとすごく安心します。なので、いつも自然の海や山、樹木、花とかそういうものからパワーをいただく気持ちで過ごしています」と近況を語った。

石田は、ゴールデンレトリバーの雪、ハニオとタビ、はちみつ兄弟ことはっち&みっつ、バンビ、コチと犬1匹、猫6匹と暮らす日々をインスタグラムで発信し、書籍化もされている。一緒に過ごしている犬、猫たちにさりげなくエールを送るために工夫していることを聞かれると「彼と話ができたら何て言うかな、というのは想像していますけれど、日々細やかに見ていてあげることというか、しっかり見てあげることが愛情なので、見てあげなかったら何も分からないので、ちゃんと目を見て話かけます」と語った。その上で「動物たちは、人間の子どもたちと同じくらいこっちのことは分かっていると思うので、私は動物たちがいない生活は考えられないですね。朝起きたら一匹ずつに『おはよう』と言いますし、具合が悪そうだったら『大丈夫?』と本当に人間に言うように話しかけます。多分、分かってくれていると思いますね」と話しかけることに重きを置いていると明かした。

山時からは「僕は今年で高校3年生になるのですが、卒業だったり受験があったりと人生の岐路だと思います。ここまで育ててくれた親への感謝も伝えないとと思っているのですが、改めて面と向かってって恥ずかしいのですが、さりげないエールをおくるには、どうしたらいいでしょうか?」と質問が出た。

石田は「高校3年生は多分、人生の中でもっともナイーブな時期だと思うんですよ。そんな少年が親にちゃんと感謝を伝えることができたら、それはすごいことだなって私は思いますね。その気持ちだけちゃんと持っていれば、あとは健康でいたらいいんじゃない?」と優しく答えた。そして「元気で健やかでいることが一番のことだと思います。でも、さりげないことだと、ご両親やお母さまが好きな食べ物とかお菓子とか何でもいいですけど、なにか高いものじゃなくていいからちょっとだけ置いておくとか。そういうのは、私だったらすごいうれしいですね。元気で健康でいてください。あとは自分を大事にしてください」と、母のように自らの考え、思いを伝えた。