俳優海宝直人(34)平間壮一(33)相葉裕樹(35)井上小百合(28)が25日、都内で詩人ロレンツォ・ダ・ポンテの人生を描く音楽劇「ダ・ポンテ~モーツァルトの影に隠れたもう1人の天才~」(21~25日・シアター1010、7月9~16日・東京建物ブリリアホールほか)の歌唱披露イベントに出演した。

作曲家モーツァルトの3大名作オペラ「フィガロの結婚」「ドン・ジョバンニ」「コジ・ファン・トゥッテ」誕生の背景となる詩人ダ・ポンテの人生を描く。

ダ・ポンテを演じる海宝は「お話をいただくまでは、恥ずかしながらダ・ポンテを知らなかった。調べたら、なんでこんなに波瀾(はらん)万丈でドラマチックなのに今まで取り上げられなかったのかと思った。30曲以上の曲に彩られたエンターテインメントとして、希望を持って帰っていただけるものにしたい。ぜひ、劇場に足を運んでください」。

モーツァルトを演じる平間は「ダ・ポンテは実生活を結構、オペラにしていたみたい。自分の人生オペラ化なんて考えられないですね(笑い)。モーツァルトは結構普通の青年。優しいモーツァルトにしたい。細かい人間模様を見てもらえたら」。7年ぶりに共演する海宝については「何も変わってない。いつだって完璧に熱量を伝えてくる。歌声の一言目を聞いただけで間違いないと思う」。

2人に敵対するウィーンの宮廷作曲家サリエリ役の相葉は「悪役と聞いていたけど、そんな悪いイメージはない。しっかりと構築して、中身を作って行きたい。みなさんが楽しめるものを作ります」。

ダ・ポンテの恋人フェラレーゼ役の井上は「多分、強い女性なのでオーバーにトライにして行きたいと思います。ダ・ポンテはクソ野郎なので海宝さんがやるの? と思ったけど、だまされてもいいやと思いました。オリジナルなので、ゼロから1を作るのに頑張っています。すごく新しいことに挑戦しようとしていますが、未知の世界を楽しんでいただいて、日本のミュージカルでも面白いものを作れるんだと、皆さんに目撃していただきたい」と話した。