日本テレビは22日、都内の同局で定例会見を行った。石澤顕社長は昨年10月期の同局系ドラマ「セクシー田中さん」の原作者で漫画家芦原妃名子さんの訃報に関連して設置した社内特別調査チームの結果公表時期について当初の予定よりも遅れる見方を示した。

関係者への聞き取り調査などを行っており、当初は結果をゴールデンウイーク(GW)明け頃に発表するとしていた。石澤社長は「もう少し聞いた方がいいかなといったこともあるとのことで少し遅くなっています。GW明け早々というよりも、もう少し時間がかかるかなと思っております」とした。

調査は2月23日から開始しており、聞き取り範囲については「脚本家やドラマ制作者、プロデューサー、そしてお話をうかがった方がいいという方に随時うかがっている」と明かした。結果の発表方式については「さまざまな方法を検討しております」とした。

調査チームには、外部有識者として早稲田祐美子(わせだ・ゆみこ)弁護士と、國松崇(くにまつ・たかし)弁護士、社内メンバーの社内特別調査チーム責任者として山田克也(やまだ・かつや)取締役執行役員(広報・コンプライアンス、総務担当)コンプライアンス推進室長、谷田哲哉(たにだ・てつや)弁護士(03年から顧問弁護士)が入っている。

芦原さんは1月29日に栃木県内で発見され、死亡していることが確認された。50歳だった。捜査関係者によると、自殺とみられている。訃報が報じられて以降、SNS上では原因などについて多くの議論が巻き起こる事態となっていた。