フリーアナウンサー宮根誠司は25日、MCを務める日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」(月~金曜午後1時55分)に生出演。昨年11月の茨城県神栖市長選で「まんじゅうや」「だんごさん」と記された2票を県選挙管理委員会が無効と判断したのは不当として、木内敏之市長が裁決取り消しを求めていた裁判の「最新情報」を伝えた際、解説役で出演した弁護士のコメントに「注意」する場面があった。
昨年の神栖市長選で当時現職の石田進氏と、新人の木内氏が同じ票数だったことに端を発し、市選管と県選管の判断が異なるなど異例の展開をへて、双方は約1年、自身の当選を主張。実家が老舗和菓子店でもある木内氏は、自身の当選を無効とした県選管の判断の取り消しを求めていたが、東京高裁は今月3日、神栖市に現在、和菓子屋が少なくとも9軒あるとし、「だんごさん」や「まんじゅうや」は食品や飲食店を表す「普通名詞」にとどまるとして、いわゆる「通称」として木内氏を指すのが明らかといえないと結論付け、市長側の請求を棄却。これに対し、木内氏側は18日、東京高裁判決を不服として最高裁に上告。25日、市長が地元で緊急会見する様子を番組は速報で報じた。
この中で木内氏が「子どものころからまんじゅうやの息子として生きてきた」とし、高裁が市内に和菓子屋が9軒あると指摘したことに触れ「(ほかの)和菓子屋さんから候補者が出ているわけでもなく、神栖市の和菓子屋さんから選挙に出馬したことはない」などと、高裁判決を不服とした理由などを訴える様子も伝えた。
宮根は、市長側が、市選管が投票の効力を決める際の参考に「屋号・商号に関する届け出」の提出を求められたとし、「まんじゅう屋」などを列挙して届け出たと主張していることに触れながら、解説で出演した大阪地検検事出身の亀井正貴弁護士に見解を問うた。
亀井氏は、市長側の主張を「一定の説得力のある話」とした上で、「名前以外のものが書かれたものをどうするかという論点がある中、他方、公選法はできるだけ投票者の意思をくんで有効にしましょうという規定がある。その中でどう判断するかということになってくる」と指摘。宮根も「他のまんじゅう屋さんは出ていない」と、市長側の主張に触れる一方、石田氏の場合「田」の1文字だけの投票用紙や、乱れた文字で書かれたケースが有効になったことにも触れ、「これらが認められるなら、『まんじゅうや』はおれしかいない、というのは、分からないでもない」との私見も示した。
その上で、亀井氏に市長側の主張が最高裁で認められる可能性を問い、亀井氏は、「『周知性』をどこまで立証できているか。立証の問題」などと分析しつつ、可能性はあると応じた。宮根は「まんじゅうや」「だんごさん」について「なるべく無効票にしないようにしようという考えなのか、これはちょっと違うよな、というところなのか。めちゃくちゃ難しくないですか」と口にし、亀井氏は「裁判官も判断する時は、投票者だったらなぜこういう記載をしたのか、推測しながら想像しながら有効か無効かを判断する。それは判断者の価値観が影響するので、白黒、どちらにもなり得るので、だからテーマとしてはあんまり面白くないんですよね」と私見をまじえてコメントした。
「あんまり面白くない」というコメントについて、ほかの出演者から笑いが出る中、宮根は「何を言うてんですか」と苦言を呈し、「面白くないんじゃない。この人の人生、神栖市のね、市政もかかっている」と苦笑いしながら、「自分の考えをそこで言わないでください」と、ピシャリ口にした。
亀井氏はまた、「優秀な裁判官が調査員として調査した上で、全部拾い上げてやるので、どちららにでも転び得ると思います。だけど最高裁はなかなか変わらないです」と指摘。宮根は「そうですね」とまとめつつ、「あと、自分自身が担当して面白いか、面白くないかは、あまり言わないでくださいね。それはお願いしますね」と笑顔をまじえつつもあらためて言及。亀井氏は、「すみません」と頭を下げて応じていた。



