乃木坂46の最新シングル「サヨナラの意味」が、発売初日の9日、出荷枚数が101・3万枚となり、初めて100万枚を突破したことが分かった。来月、日本レコード協会にミリオン認定される。AKB48以外のアーティストのシングルがミリオン認定されるのは、秋川雅史の「千の風になって」(06年5月発売、07年8月ミリオン認定)以来、9年4カ月ぶり。

 同曲は乃木坂46の16枚目シングル。出会いと別れを描いた切ないラブソングだ。来年2月をめどにグループからの卒業と芸能界引退を発表している橋本奈々未(23)にとってラストシングルで、初めてセンターポジションを務めている。この日発表のオリコンシングルデーリーランキングでは、68・3万枚で1位。今後数字を伸ばし、100万枚に近づくとみられる。

 乃木坂46は12年2月、「AKB48の公式ライバル」としてデビュー以来、高いルックスレベルと清楚(せいそ)なイメージで人気に。シングルを発売するたびに出荷枚数は右肩上がりで、1度も前作を下回ったことがなく、全シングルの累計出荷枚数もこの日、1000万枚を突破した。ミリオンヒットを連発するAKB48の独り勝ち状態だったアイドル界で、先輩に続いて快挙を達成した形だ。

 メンバーはこの日、都内で行われた収録の現場で、ミリオン達成を聞き、大喜びしたという。橋本は「メンバーとともにミリオンを達成できたことは本当にうれしく、あらためてやり残したことはないと実感が湧きました。感謝の気持ちでいっぱいです」と話した。キャプテンの桜井玲香(22)は「この5年間を振り返り、頑張ってきて良かったと率直に感じました。でも、グループにとってはあくまでも通過点なので、これからもさらに上を目指して頑張りたいと思います」とさらなる意欲を見せた。