2023年度の車名別の国内新車販売台数は、ホンダの軽自動車「N-BOX(エヌボックス)」が前年度比6・7%増の21万8478台で、3年連続で首位だった。車内空間の広さや充実した安全機能などで支持を集めた。2位も昨年に続きトヨタ自動車の小型車「ヤリス」で4・8%増の18万3738台。1~10位のうち4車種は軽自動車だった。

日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が4日発表したデータを集計した。

3位はトヨタ「カローラ」で7・8%増、4位はスズキの軽「スペーシア」で20・5%増だった。ダイハツ工業の軽「タント」は1つ順位を落とし5位。昨年発覚した認証不正問題に伴う出荷停止が響いたとみられる。

世界的な半導体不足の影響緩和もあり、上位5車種は、いずれも前年度より販売台数を伸ばした。電気自動車(EV)では日産のEV「サクラ」が3・0%増の3万4081台となり、軽乗用車部門で14位となった。

同時発表した今年3月の販売台数もN-BOXが首位。2位はカローラだった。

また日本自動車輸入組合が4日発表した23年度の新車輸入販売台数によると、外国メーカーのEVは前年度比44・6%増の2万3807台だった。輸入車全体に占めるEVの比率は3ポイント上昇の9・7%。米EV大手テスラのほか、ドイツ自動車大手メルセデス・ベンツやBMW、中国比亜迪(BYD)などがけん引した。(共同)