埼玉県教育委員会は19日、県立高共学化の賛否を問うインターネットでのアンケート回答受け付けを一時停止した。17日から2日間で約8000件が集まったが、対象の中高生ら以外も回答できる仕組みになっていたほか、1人で複数回入力することも可能だった。県教委に信頼性を疑問視する声が寄せられていた。再開後は生徒名の記入が必要とした。

アンケートは県内に在住、在学する中高生と保護者の意向調査が目的。県教委によると「仕組みがずさん」「正当性がなく無効なのではないか」といった意見が20件以上あった。回答は停止前後で分けて集計する。

日吉亨教育長は記者会見で「中高生の心情に配慮し無記名としたが、信頼性とのバランスを考え、姓名を入れてもらう」と説明。一方で、不正回答を完全に防ぐのは難しいとした。(共同)