使用するウナギが外国産なのに看板やメニュー表に愛知県・三河産と偽って表示し客に提供したとして、県警は25日、不正競争防止法違反の疑いで同県西尾市のウナギ料理店の男性店長(49)と、法人としての運営会社を書類送検した。男性は「三河産ウナギのブランド力にあやかった」と説明し、容疑を認めている。

県警によると、この店のウナギのかば焼きは、同市のふるさと納税返礼品として人気が高く、昨年度の寄付が2億6000万円超集まったという。

2023年5月に「返礼品で中国産のウナギを送っているといううわさがある」と情報提供があった。同10月、うな丼として店で提供されたウナギを入手し、鑑定して中国産の可能性が高いと判明した。23年度は、提供したウナギの9割が中国産だったという。返礼品のウナギの一部も中国産とみている。

書類送検容疑は、23年5月31日と10月20日の2回にわたり、外国産のウナギを使っていたにもかかわらず、店外の看板やメニュー表に同県三河産と表示するなどした疑い。(共同)