新型の米大統領専用機に安全上の懸念があると報じたニューヨーク・タイムズ紙記者にトランプ政権が召喚状を出した問題で、政権が連邦捜査局(FBI)のパテル長官に捜査を指揮するよう指示していたことが分かった。同紙が11日報じた。パテル氏は10日、出張を取りやめてホワイトハウスで約8時間にわたって陣頭指揮に当たったという。

FBI長官がワシントンにあるFBI本部ではなくホワイトハウスで捜査を指揮するのは異例。パテル氏はトランプ氏の忠臣として知られ、捜査の独立性に対し懸念の声が上がりそうだ。

同紙によると、パテル氏が捜査を指揮した結果、政権は10日、記事を執筆した複数の記者に召喚状を出した。召喚状は、15日にニューヨークの連邦大陪審で証言するよう命じている。

ホワイトハウス記者会は11日、声明で「われわれは国民の知る権利のために仕事をした記者たちと共にある。記者に対するいかなる威嚇も批判する」と政権の対応を非難した。

新型の大統領専用機は、トランプ大統領がカタールから譲り受けて最近使用するようになった。同紙の記事は、就役させるに当たって機体を改修したものの、ミサイルに対する防御能力など旧型機に搭載されている機能が備わっていないと指摘した。トランプ氏は報道に激怒したとしている。

トランプ氏は7~8日にトルコで開かれた北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に向かう際、新型の専用機を使用。トルコから帰国する際は、旧型機に乗って経由地に向かっていた。同紙は、緊張が続くイランとの距離が近いため、大統領警護隊(シークレットサービス)が新型機使用に懸念を示し、機体変更を求めたと報じていた。(共同)