宮内庁の黒田武一郎長官は6日の記者会見で、旧宮家の男系男子を養子に迎えることを可能とした改正皇室典範の内容について、養親候補となる4宮家の皇族に自ら説明したと明らかにした。常陸宮家、三笠宮寛仁親王妃家、三笠宮家、高円宮家で「5日までにほぼ全ての方々に説明を終えた」と述べた。
改正典範は7月に成立し、10月24日に施行される。黒田氏は「戦後初めての大改正であり、宮家の皇族方に直接関わる点も大きい。それぞれの人生に非常に大きな判断が求められるもので、改正内容を正確に説明することから始めるのが妥当だと考えている」とした。
十分な時間をとって説明し、皇族からはさまざまな質問があったとしたが、具体的なやりとりは言及を控えた。「皇族の方々のお気持ちを十分に踏まえながら対処していきたい」と述べた。
一方、旧宮家の養子対象者は6日時点で把握していないとし「これからさまざまな方法で把握していくことが必要だ」と話した。養子縁組に当たっては「当事者の自由な意思が尊重されなければならない。適切に取り組んでいく」とした。
黒田氏によると、天皇陛下と上皇さま、皇嗣秋篠宮さまには成立前から適宜報告してきたが、宮家の皇族に直接説明する機会がなかったという。
改正皇室典範は、1947年に皇籍離脱した旧11宮家の男系男子の子孫を養子の対象としている。受け入れる皇室側は天皇と皇嗣、皇嗣妃を除き「親王、親王妃、内親王、王、王妃、女王」が皇室会議を経て養子を迎えることができると定める。該当する皇族がいる4つの宮家が候補とされている。(共同)

