今年新たに創設された囲碁の「第1回 TLEOグループ この道杯・女流瑞光戦」決勝戦、茂呂有紗三段(26)対徐文燕三段(21)戦が19日、東京・西新橋「虎ノ門法曹ビル」で打たれた。対局は徐が黒(先手)番中押し勝ち。デビュー5年目でうれしい初優勝を飾った。「よく打つ布石で、厚みが生きるか分からなかったが、うまく築けました」。優勝賞金の100万円で、「師匠(光永淳造七段)と祝勝会をします」と笑顔を見せた。
女流瑞光戦は、将来の囲碁界を担う若手棋士により多くの実戦機会と成長の場を提供することを目的としている。1手30秒で、1分単位で計10回の考慮時間があるNHK方式の早碁戦。日本棋院と関西棋院に所属する、入段後10年以内で公式棋戦優勝経験のない女性棋士で、昨年の女性棋士賞金ランキング上位者16人に参加資格があり、それぞれ4局打つ。
18日には1、2回戦が打たれ、2連勝した徐と柳原咲輝二段(15)、茂呂と加藤千笑四段(24)が19日午前中の準決勝でそれぞれ対戦していた。
徐は初日に羽根彩香二段、櫻本絢子初段を下した。「早碁だとよく暴走してしまいますので、今回は耐えることを意識しました。特に2局目(櫻本戦)は石が薄くて大変でしたが、辛抱して打って勝てたのが良かったです」と言う。
オール一発勝負の勝ち抜き戦で行われた先月の扇興杯では、準決勝で藤沢里菜女流本因坊を下し、準優勝した。存続が発表された女流名人戦では、「本戦入りを目指したい」と張り切る。その先には、扇興杯決勝で敗れた上野愛咲美女流名人への挑戦権獲得という大きな夢がある。

