指定暴力団山口組(神戸市)の分裂抗争を巡り、兵庫県公安委員会が、山口組と同組から分裂した指定暴力団池田組(岡山市)との間で適用している「特定抗争指定」を解除する方向で調整していることが20日、警察関係者への取材で分かった。山口組分裂を巡る特定抗争指定で初の解除となる。
9月7日が期限の現在の指定を延長しない方針。2015年の分裂から11年で節目を迎える。一定期間、抗争事件が途絶えており、市民に危険を及ぼしかねないほどの対立は沈静化したと判断した。
両組織については、24年に宮崎市で池田組系幹部が射殺されるなど一時対立が激化。兵庫の他にも6府県の公安委が指定しており、それぞれ延長の可否を判断する。
山口組では15年8月、一部の組長らが離脱して神戸山口組を結成。その後、神戸山口組から任侠山口組(現・絆会)と池田組が離脱した。関係者によると、兵庫県では山口組と絆会との間の指定も解除するかどうか検討されている。
特定抗争指定は暴力団対策法に基づき、組事務所周辺など定められた「警戒区域」内で組員らの行動に重い制約を課す。20年に兵庫などで山口組と神戸山口組が指定され、22年12月に山口組と池田組、24年6月に山口組と絆会も各地で指定された。
山口組は昨年4月、他団体との抗争を「終結させる」との誓約書を兵庫県警に提出し、警察当局が状況を注視していた。分裂抗争に起因するとみられる事件は同1月に神戸市の神戸山口組組長宅で発生した建造物等以外放火事件を最後に確認されていない。(共同)

