栃木県鹿沼市の東武日光線新鹿沼駅で、作業員4人が特急列車にはねられ死亡した事故で、特急は時速約50キロで駅構内に進入していたことが21日、東武鉄道への取材で分かった。見張りや列車接近の情報共有に不備があった可能性もあり、捜査関係者によると、県警は現場にいた作業員や見張り員の事情聴取に着手。業務上過失致死容疑を視野に詳しい経緯を調べる。
東武鉄道によると作業現場から約315メートルの位置に「中継見張り員」、駅近くに「列車見張り員」を配置していた。国土交通省は21日、東武鉄道からの報告として、運転士は列車見張り員の「列車接近了解合図」を確認したと説明していると明らかにした。
その後、運転士は停車する新鹿沼駅に減速しながら進入し、線路上の作業員らを見つけ非常停止の措置を取ったという。駅手前は右カーブになっている。現場の旧ホームの下部は、人が逃げ込める構造ではなかった。
今回の現場に見張りを出していた企業の幹部は取材に「見張りには東武鉄道で取る資格が必要で専門性が高い」と話し、事故原因は現時点では分からないとした。(共同)

