簗和生農相が9日に出席した自民党部会で、参加していた鈴木宗男参院議員に叱責された。会合冒頭で簗氏は農相就任に当たっての決意表明をしたが、自身の道路予算削減発言など一連の騒動について言及しなかったため、鈴木氏は立ち上がると「ちょっと大臣、これ親切で言うんだけどね」と切り出した。

さらに右手を何度も上げながら続けた。「まず冒頭にお騒がせしてますだとか、しっかり説明責任を果たしてやってまいりますよと、あいさつがあってしかるべきじゃないかな。決意表明の前に人としての矜持(きょうじ)が問われているんだよ」。叱責は止まらない。「『説明責任を果たす』といったあいさつがあってしかるべきだ。人としての心構えを持って対応した方が良い」と声を荒らげた。

簗氏は、鈴木氏の発言を受けて「こうした形でご迷惑、ご心配をかけている。心からおわびする。申し訳ない」と謝罪した。

また簗氏は閣議後記者会見で、過去の衆院選で支持者をシャトルバスで無料送迎したことが公選法に違反する疑いがあるとの週刊文春報道について「事実関係を確認しており、整理次第、説明する」と述べた。後日説明の場を設けるという。

また簗氏は、熊本地震の被災地視察の同行記者について「クソみたいな質問をしてくる記者を連れてきちゃいまして、すみませんね」と地元自治体の首長らに発言したと週刊文春が報じたことについて問われると「明確に覚えていない」と説明。「(視察後の記者への)会見の場で、個人の政治活動について時間を取られて申し訳ないという趣旨だ」と釈明した。

高市首相は参院本会議で、簗氏に関し「まず本人が適切に説明することが重要だ。任命責任は私にある」と主張。5日に発言を撤回し、謝罪するよう伝えたと明らかにした。続投理由は「農林水産行政に関する豊富な知識と、政策構築力を生かして食料安全保障の強化のために人一倍働いてほしいと考えた」と強調した。(共同)