27日実施のイスラエル国会の総選挙(定数120、比例代表制)は28日夜も開票作業が続いた。主要メディアによると、開票率85%の段階でネタニヤフ首相陣営の予想獲得議席は53となり、過半数割れが濃厚な情勢だ。ネタニヤフ氏が党首の右派リクードが26議席程度を得て第1党を維持する見込み。次期政権樹立への連立交渉が焦点になる。
地元メディアによると、約12議席に相当する兵士や外交官らの40万票以上を含めた開票結果が29日午後(日本時間同日夜~30日)にも発表され、大勢が判明する見通し。
開票率85%の段階で、予想獲得議席はアイゼンコット元軍参謀総長が主導する反首相陣営が48、第三勢力のアラブ系政党が計19。首相陣営、反首相陣営はいずれも過半数獲得に相手陣営の切り崩しが必要になる。反首相陣営はアラブ系政党との協力も視野に入れる。
ヘルツォグ大統領が「最も政権を発足させる可能性が高い」と判断した議員に組閣を指示し連立交渉が本格化する。交渉が不調に終われば再選挙の可能性があるが、ヘルツォグ氏は28日「再選挙は是が非でも避けなければならない」と述べ、各党に協力を呼びかけた。
次期政権発足までは現職のネタニヤフ氏が暫定首相の立場にとどまる。
総選挙は2023年10月のパレスチナ自治区ガザでの戦闘開始以降初めて。ネタニヤフ氏の首相在任期間は約19年でイスラエル史上最長となり、続投の是非が問われた。(共同)

