東京都の小池百合子知事が特別顧問を務める「都民ファーストの会」は23日、都庁で会見し、東京都議選(6月23日告示、7月2日投開票)で訴える13テーマの基本政策を発表した。

 さまざまな形で問題になっている受動喫煙対策について、受動喫煙防止条例の制定をうたった上で、「議会棟での禁煙実施」を明記した。

 議会棟での喫煙状況に関しては、小池氏が20日の街頭演説で、自民党に所属する川井重勇(しげお)議長を念頭に、「議長さんの部屋は、(たばこの)煙でモクモクですよ!。さあどうなるか、注目ですね」と、痛烈に皮肉っている。

 というのも、自民党都連の都議選公約にも、受動喫煙防止条例の制定が盛り込まれたからだ。小池氏は街頭演説で「(自民党は)急に、火が付いたように言い始めた。前の知事(舛添要一氏)もやる気はあったが、(都連に)足を引っ張られてトーンダウンした」「私が知事でなければ、ずっと足を引っ張っている」と述べ、急に受動喫煙強化を打ち出した自民党の「本気度」を、見極める意向を指摘している。