米西部の太平洋岸から東部の大西洋岸までの広い範囲で21日(日本時間22日未明)、地球と太陽の間を月が横切って太陽が完全に隠れる皆既日食が観測された。北米大陸を横断する形の皆既日食は1918年以来、99年ぶり。各地で多数の市民や観光客らが鑑賞、世紀の天体ショーに熱狂した。
「あ、暗くなった」「すごい!」。最初の観測地となった西部オレゴン州のマドラスでは、太陽が月にすっぽり隠れ、周囲が薄闇に包まれると、集まった人々から一斉に大きな歓声が上がった。辺りの温度は急速に下がった。
世紀の天体ショー
- 米国デトロイトで観測された皆既日食(撮影・菅敏)
見上げる人々
- 米国デトロイトのダウンタウンで皆既日食を見る女性たち(撮影・菅敏)
「あ、暗くなった」
- 米オレゴン州マドラスで観測された皆既日食=21日午前10時20分(共同)
始めに見られたダイヤモンドリング
- 米オレゴン州マドラスで観測された皆既日食の始めに見られたダイヤモンドリング=21日午前10時19分(共同)
終わりに見られたダイヤモンドリング
- 米オレゴン州マドラスで観測された皆既日食の終わりに見られたダイヤモンドリング=21日午前10時21分(共同)
太陽のプロミネンスが
- 米西部オレゴン州マドラスで観測された皆既日食。太陽のプロミネンス(紅炎)が見られる=21日午前10時20分(共同)
ベイリービーズが
- 米オレゴン州マドラスで観測された皆既日食。月面の凹凸によって光がビーズの連なりのように見える「ベイリービーズ」が、太陽のプロミネンス(紅炎)と共に見られた=21日午前10時21分(共同)
皆既日食の連続写真
- 米オレゴン州マドラスで観測された皆既日食の連続合成写真(左下から右上へ)=21日午前10時2分から40分まで撮影(共同)