連載「鳥海高太朗の静岡深掘り」第22回は、富士スピードウェイ(小山町)の隣に誕生した新スポット「富士モータースポーツフォレストテラス」を紹介します。月1回、航空・旅行アナリスト鳥海高太朗氏(47)が、静岡に関する身近な話題を分かりやすく解説。お得な情報もお伝えします。
◇ ◇ ◇
6月5日、富士スピードウェイに隣接する「富士モータースポーツフォレストテラス」がオープンした。モータースポーツファンだけでなく、ドライブ中の観光客、周辺のホテル宿泊者も気軽に立ち寄ることができ、富士山が一望できる新スポットとして注目を集めている。施設内には4つの飲食店が並んでいるが、東京などで人気の名店も出店。どのお店でも共通しているのが、静岡や御殿場エリアの食材を積極的に取り入れ、「ここでしか味わえない一皿」を提供していることだ。ベーカリーカフェ、中華、海鮮、そばとジャンルも幅広い。
中でも私が注目したお店が、県内初出店となる「トランスパレンテ セレステ」。富士山の伏流水や地元産の牛乳、卵を使い、店内で焼き上げるパンは素材の魅力を存分に引き出した味わいだ。ぜひ味わってほしいのが看板メニューの「フレンチトースト」(税込み1600円)。地元産の牛乳と卵をたっぷり染み込ませ、外は香ばしく、中は驚くほどふんわりとした食感に仕上がる。全国各地でフレンチトーストを食べ歩いてきた私でも、人生で食べた中でもベスト3に入ると思える完成度だった。ドリンク付きで、朝8時から営業しているため朝食にも最適だ。
また、「セレステプレート」(税込み2300円)も人気。フレンチトーストに加えて、地元ハム店「二の岡ハム」のボロニアソーセージや地元野菜が味わえるプレートで、富士山麓(さんろく)ならではの新鮮な食材を1度に味わえるなど、朝から元気になれる朝食だ。持ち帰りできるベーカリーやケーキもあるので、お気に入りのパンをテイクアウトしてもいいだろう。
その他にも、東京・青山で親しまれる中華の名店「希須林」の新業態である「茶楼KISURIN」、豊洲市場の仲卸が厳選したマグロの丼が味わえる「豊洲 まぐろ問屋 虎市」、また県内初出店のそば店「山の名水そば 富士の香」が出店している。
○…開業した「富士モータースポーツフォレストテラス」の大きな特徴が、「ドッグフレンドリー」というコンセプト。全てのレストランにはリードフック付きのテラス席が設けられ、愛犬と一緒に食事を楽しめる環境が整っている。近年、ペットと旅行を楽しむ人が増える中、こうした設備は大きな魅力と言える。
施設内には愛犬向けサービスも充実している。「Petreat(ペトリート)」には、大型犬にも対応したセルフ式炭酸泉のお風呂がある。旅の途中で愛犬をリフレッシュさせることができ、90分利用で3800円(平日)。愛犬をゆっくりお風呂に入れ、乾燥まで行うことができる。
愛犬と一緒に食事ができるテラス席もあるが、一時預かりサービスも用意されており、飼い主はテラスで焼きたてのパンとコーヒーを味わうという、新しい旅の楽しみ方も提案。富士山を眺めながら、五感で楽しめる新たな観光スポットとなっている。
静岡県内からは、新東名高速道路の新御殿場インターチェンジから約10分でアクセス可能だ。さらに27年春には、ホテル、天然温泉、サウナがオープンする予定となっており、今後ますます注目を集めそうだ。

