小池百合子都知事(65)が、25日の会見で発表した「希望の党」について、今年2月に商標出願していたことが26日、分かった。都議会後の取材に「まずは希望の塾を立ち上げ、同時に、誰かに(党名を)取られるよりはと、先に商標登録しておいた。この2文字、本当に好きです」と認めた。2月20日に出願、9月1日に登録された。

 小池氏ら新党メンバーは27日午前、都内で結党会見を開く。現職国会議員の参加は13人の見通し。小池氏は「新しい党の立ち上げは、大きな責任を感じる。党名に希望という2文字を冠するのは、いよいよ、希望がかなう器ができるということ。そのスタートをお披露目できる」と、述べた。

 一方、25日に公開した「希望の党」の公式動画が話題になっている。小池氏らしきスーツ姿の女性が、「組織なめるなよ」などの声を受け流しながら、ヒールの音をコツコツと鳴らして歩き、最後に「さらば、しがらみ政治」の文字が登場する。これが新党のキャッチフレーズとみられる。

 周到な準備がにじむ内容だが、小池氏は「何も想定しないのは、政治家としてあり得ない。いろんな想定の中で今に至った」と、水面下での準備を示唆した。