ちゃんこ料理9店舗が参加したイベント「2017 CHANKO-1グランプリ」(日本ちゃんこ協会、日本元気シニア総研共催)が8日、都内で行われ、東京・浅草の「トンテキ元気×浅草ちゃんこ場」が初優勝した。鹿児島直送の黒豚と塩だし、バターを合わせた「黒豚塩バターちゃんこ」を提供。1杯500円で2200杯以上を売り上げた。

 元力士の田代良徳・ちゃんこ長(41)は「周りは塩ちゃんこが多かったので、一ひねり加えて、バターを入れてみようかと試作した。変化球として良かったかな。お店の新メニューにしたい」と話した。ステージで優勝パネルを受け取った後、「皆さん、家に帰るまでがCHANKO-1グランプリです」と話し、周囲を笑わせた。

 準優勝は、初代グランプリの「ちゃんこ太五郎(だいごろう)」(盛岡市)が提供した「岩手まるごとちゃんこ」。店を営む元力士の菅原東広(はるひろ)さん(57)は連覇を逃したが、「楽しかった。いろいろと勉強させてもらいました」と笑顔を見せた。

 このイベントは昨年12月、東京・池袋で第1回を開催。ちゃんこ料理の「横綱」を決める日本初のグランプリ企画になった。力士の元気の源になるちゃんこ料理を高齢者に食べてもらい、元気になってもらおうという趣旨。ちゃんこを通じて相撲文化を世界に広げる「日本ちゃんこ協会」と、シニア向けビジネスコンサルティングを手掛ける「日本元気シニア総研」が協力し、2回目の今回は東京都墨田区の東京スカイツリータウンで行った。