希望の党の小池百合子代表(東京都知事)は25日、国会内で開かれた両院議員懇談会に出席し、一部の出席者から代表辞任要求を突きつけられた。しかし「創業者としての責任がある」として、続投を明言。一方で国政とは距離を置き、都政に専念する意向も示した。

 希望の党の両院議員懇談会に出席した議員からは、小池氏の代表辞任や解党を求める声も上がった。選挙中から小池氏の衆院選に臨む姿勢に厳しい立場を取ってきた柚木道義氏は「第2自民党になるなら、今この場で解党してほしい」と訴えた。「『排除発言』で180人もの優秀な候補が戦死した。血が流れるどころか、血しぶきが飛び散った選挙だった」と述べ、小池氏に辞任を求めた。しかし、辞任要求は4、5人程度だったという。柚木氏も、小池氏が安倍政権と対抗することを強調。安倍政権の安保法制について「憲法違反の法律を我々が反対したことも、その通りだと言ってくれた」とし、「覆水盆に返らずだ」と、代表続投の流れに賛同した。

 出席者によると明日27日にも会議を開き、首相指名や党人事についての素案が出される。「小池さんが代表を辞めたら、この党はすぐにバラバラになる」との声もあった。国政の共同代表についてある出席者は「民進合流組だろう。それしかいない」と断言した。