来日中のイバンカ・トランプ米大統領補佐官(36)は3日、都内で講演し、「働くママ」の本音を打ち明けた。華やかさばかりが注目されがちだが、「仕事と母親のバランスを取ろうと、もがいている」と述べた。この日はひざ上のミニスカートで、美脚を生披露。安倍内閣の閣僚による「イバンカ詣で」を受け、安倍晋三首相からも高級フレンチの夕食でもてなされる「超VIP待遇」で、存在感の大きさを示した。一方、首相は明日5日のトランプ氏とのゴルフに向け、異例の「事前練習」に臨んだ。
イバンカさんは、都内で開かれた日本政府主催の国際女性会議(WAW!)に、安倍首相にエスコートされて登場。サーモンピンクのスカートからは、引き締まった太ももと、完璧な脚線美を披露した。今回が初来日。日本の印象に関し、「皇居の美しさに畏敬の念を覚えた」と述べた。
身長180センチ、バービー人形のようなかれんなルックス。何かと暴走する父と対照的な人柄で「最終兵器」といわれたイバンカさんなしに、トランプ氏の大統領選勝利はなかったといわれる。華やかな生活はまさにセレブだが、イバンカさんは身近さを示したかったのか、「3人子どもがいますが、仕事と母親のバランスを取ろうと、もがいている」と告白。「子供とのドタバタで週末が終わると、1週間働いた金曜日の夜より、日曜の夜の方がぐったり。本当ですよ」と打ち明けた。
米国でも多くの女性が出産による離職など、職場の支援を十分得られていないとして、「女性のための政策を進めるため、ビジネス界を離れて政府の仕事に就いた。恵まれた立場にいるからこそ、支援したい」と、主張。「娘のアラベラ(6)が大人になった時、女性が専業主婦かどうかで定義されることはなくなってほしい」とも述べた。
傍らで聞く安倍首相の肝いり政策アベノミクスを「ウィメノミクス」と持ち上げる一方、「日米両国は自己満足していてはならない」と言い放った。首相はそんなイバンカさんが推進する女性起業家支援の基金に、5000万ドル(約55億円)の支援を表明。日本での「イバンカ人気」を取り込みたい思いもにじんだ。
イバンカさんは講演後、河野太郎外相、野田聖子・女性活躍担当相の表敬訪問を受け、加藤勝信厚労相に会いに霞が関にも現れた。男性パワーを押し出す父とは違う印象を残し、今日4日には帰国するが、米大統領の娘の動向が日本でここまで注目されるのは異例。ファースト・ドーターと呼ばれる存在感を植え付ける旅となった。【中山知子】

