漫画家のやくみつる氏(58)が1日、発表された「現代用語の基礎知識選 2017ユーキャン新語・流行語大賞」で、スポーツ関連のワードが10年以来7年ぶりにベストテンに入らなかったことについて、大相撲の元横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)が平幕貴ノ岩(27=貴乃花)へ暴行を加え、負傷させた一連の問題のタイミングが「いささか遅きに失した感がある」と残念がった。

 やく氏は、同じく選考委員の詩人・俵万智氏(54)が「豊作という年ではない。テレビドラマ、スポーツ界の言葉が少なかったのが1つの要因」と講評で語ったことを引き合いに、話を切り出した。

 やく氏 俵委員の方からスポーツ関係の言葉がなかったという言葉が御座いました。「髄液漏れ」ですとか「万歳三唱」とかいう、かなりセンセーショナルな言葉がありましたが、いささか遅きに失した感がある。そこを救いきれなかったのは残念。

 相撲愛好家として知られるやく氏は、貴ノ岩が頭部を負傷し、髄液漏れをしたと報じられたこと、横綱白鵬が九州場所の千秋楽のインタビューで観客に万歳三唱を求めたことなど、相撲関連の時事ネタを壇上で口にした。ただ、日馬富士の引退会見が「新語・流行語大賞」発表2日前の11月29日だったことなど、タイミングが遅かったことへの失望感を吐露した。【村上幸将】