東京都の小池百合子知事は6日、都庁で定例会見を行った。

 小池知事は、上野動物園のパンダのシャンシャンについての生育状況を説明。「体重もすくすく増やしています」。さらに「平成29年度の入園数が450万人に達しています。前年度から66万人増。シャンシャン様様」と語った。

 また、オスプレイが横田基地に配備されることになったことにも言及。「基本的に安全保障は国の専管事項。情報を共有してできるだけ広く情報が行き渡るのが望ましい。地元住民の生活への最大限の配慮が必要。基地周辺の市とか長とともに国に対し、十分な説明責任を果たすことや安全対策の徹底を要請しています」とした。

 高級ブランド「アルマーニ」監修の標準服導入が決まり、話題を呼んだ中央区立泰明小学校で、この日、入学式があった。小池知事は「泰明小学校の子供さんだけでなく、すべての子供さんにお祝いを申し上げたい。注目されましたが、子供さんたちはのびのびと、しっかり学んでいただきたい。それに尽きます」と語るにとどめた。

 一方、豊洲市場の観光拠点「千客万来施設」の整備の進捗(しんちょく)状況には「施設の実現には事業者の理解が重要。引き続き誠意を持って都として対応している」とし、明確な見通しを示さなかった。

 また、京都府舞鶴市での大相撲春巡業で、あいさつ中に倒れた多々見良三市長の救命処置に当たった女性が土俵から下りるよう促された問題についても言及。「救助した人は素晴らしいと思います。命を守ることを優先されて、そこにはあまり議論の余地はないと思います。都知事杯というのがありまして、獅子奮迅像と言いますが、これはずっと副知事が受け渡しをする役割を担っています。私は女性が活躍するように、そこが日本にとっての、最大のいろんな意味での伸びしろと思っています。一方で、土俵に私自身が上がって獅子奮迅像をお渡しすることにチャレンジするためのエネルギーをそそぐつもりはあまりございません」と語った。