着衣を身につけず、裸で市道を歩いたとして、高知県警は16日、公然わいせつの疑いで、高知市財産政策課係長の黒岩健一容疑者(49=同市)を現行犯逮捕した。高知署によると、容疑を認め、「服を着るのがめんどくさかった」と供述しているという。

 署によると、逮捕容疑は16日午前6時20分ごろ、自宅マンション前の市道を全裸で歩いた疑い。黒岩容疑者は、ゴミ出しのためだったと説明しているという。ゴミ捨て場はマンション敷地内にあるが、市道に面しており、1度市道に出てからでなければ、ゴミを捨てられない位置関係だった。この日は月曜日で同地区の可燃ゴミの収集日だった。

 近隣住民から先週、「裸の男が現れる」との目撃情報が署に寄せられていた。この情報をもとに、現場近くで張り込んでいた署員が、裸でゴミ袋を持って市道を歩く男を直接確認し、現行犯逮捕した。

 市によると、黒岩容疑者は、地域防災推進課などを経て、2年前に新設された公共財産の修繕計画などを担当する財産政策課で勤務。職場では裸になったりするようなことはなかったといい、勤務態度は「まじめ」で処分歴もなかった。吉岡章副市長は「服務規律の徹底に取り組んでいる中、ご迷惑をお掛けし、深くおわびする」とコメントを出した。