美容外科「高須クリニック」を運営する医療法人が、希望の党の大西健介衆院議員の発言が名誉毀損(きそん)に当たるとして、大西氏と当時所属していた民進党などに計1000万円の損害賠償などを求めた訴訟の判決で、東京地裁(河合芳光裁判長)は、請求を棄却した。高須克弥院長(73)は公判後、控訴する方針を明らかにした。

 昨年5月、大西氏は厚生労働委員会で、美容外科の広告や勧誘の規制問題について質問。その中で固有名詞と連絡先だけを連呼するCMを陳腐だとし、例として「イエス! ○○クリニック」と挙げていた。判決では大西氏の発言が、同クリニックの社会的評価を低下させるものではないとし、名誉毀損には当たらないとした。

 高須氏は判決後、「想定内の判決だが、『陳腐』という発言に僕は傷ついている。控訴します。最高裁までいくのが夢だ」と語った。公判にはパートナーで漫画家の西原理恵子氏(53)も同席。判決後、法廷で膨れっ面を見せる高須氏の表情をスケッチブックに描き、ツーショットで報道陣の撮影に応じた。