財務省が福田淳一前事務次官のテレビ朝日女性記者に対するセクハラ行為を認定したことに関し、28日、千葉市の幕張メッセで始まった「ニコニコ超会議」に出席した野党の代表から、麻生太郎財務相の責任を求める声が、相次いだ。

 立憲民主党の枝野幸男代表は、「財務省の危機管理対応が決定的に間違っている」と批判した上で、「問題が発覚し、報道されて以降、財務省の対応が適切だったのか、あらためて説明を求めたい」と述べた。

 希望の党の玉木雄一郎代表は「はめられたとの意見もある」「(テレ朝の抗議文は)もう少し大きな字で書いてもらった方が見やすい」など、問題発覚以降の麻生氏の発言を問題視。「麻生大臣の発言の報が、もっと問題だ。セクハラの被害をむしろ拡大するようなことを言っており、猛省を求めたい」とした上で「監督責任不十分で、辞任を厳しく求めたい」と訴えた。

 財務省は27日、福田氏のセクハラ行為を認定した上で、6カ月の減給20%の懲戒処分に相当すると発表。福田氏には、支払い留保中だった約5319万円の退職金から、懲戒分の141万円を引いた約5178万円が支給される。