東京都の小池百合子知事(65)と鈴木俊一五輪相(65)は13日、東京・江東区で行われたエクストリーム(過激な)・ストリートスポーツを一堂に集めたイベント「キメラゲームス」を視察した。20年東京五輪(オリンピック)でスポーツクライミングやバスケットボール3×3を行う青海アーバン(都市型)スポーツ会場と同じ場所で行われ、本番をイメージしながら回った。

 スケートボードや自転車BMXなどを視察した小池氏は「実際初めて見て、すごいと感じた。新しいスポーツが新しい世代を巻き込んで、それぞれの国が戦い合う。新しい流れが出てくるのでは。12、15歳が当たり前の世界ですごい。大変期待している」と述べた。

 同イベントはスポーツ会場の中にライブステージが整備され随時、バンドが大音量で演奏し、会場を盛り上げた。

 競技と音楽の融合はエクストリームスポーツではよくある光景だが、20年東京大会では実現するのかと問われ小池氏は「新しいスポーツですから、音楽と一緒に進めるなど、いろんな工夫が可能だと思う。東京大会で初めて正式種目になるということは、その後の国際標準を東京でつくれるという楽しみもあると思う」と前向きに捉えた。

 鈴木氏も「アーバンスポーツは音楽、躍動感、リズムが一体となったものなんだという印象を受けた。私の印象としてはスポーツ、若者文化が1つになった全体のイベントなんだと思った」と積極的に語った。

 一行はそのライブステージに登壇し、あいさつ。小池氏は「日本でスポーツというとすぐに『なんとか道』と言って極めてしまって、忍耐だとか我慢だとかが多いんですが、今日見ていると楽しいスポーツばかり。近代5種ならぬ、現代5種として2020年の大会で世界へ発信して参りましょう」と話した。