女優の菊池桃子(50)につきまとい行為をしたとして、警視庁池袋署は24日、ストーカー規制法違反の疑いで、東京都足立区の無職飯塚博光容疑者(56)を逮捕した。同容疑者は3月末にも、菊池へのストーカー行為で現行犯逮捕され、4月に罰金30万円の略式命令を受けたばかりだった。

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 ストーカー加害者の更生支援団体「ストーカー・リカバリーサポート」の守屋秀勝代表の話 

 禁止命令が出ていた中の再犯。私見ですが、今回は実刑になるのではないでしょうか。現在のストーカー規制法は、ストーカーを規制するだけ。禁止命令が出されても加害者側からすれば追い込まれるだけです。 私は、現在の規制法を全面改正した「ストーカー規制対策基本法」が必要だとと思います。罰則強化に加えて、更生支援のカウンセリングの義務化や、欧米で義務化されているGPSの装着を盛り込んでほしい。 現状では、加害者側に対するケアの側面が欠けているのではないか。ストーカーをする側は人間関係が苦手で、相手との適切な距離感がつかめない。元当事者や臨床心理士などが24時間態勢で相談に乗れるようなシステムをつくることも提案したい。再犯をなくしていくためには、当事者の意見にも耳を傾けることも必要だと思う。

 私も、民間の立場から支援活動を行っていますが、1人では限界もある。司法、行政、民間が連携した対応が最も大事だと思います。