自民党の二階俊博幹事長は26日、都内で行われた「篠原文也の直撃!ニッポン塾」で講演し、質疑応答の中で、安倍晋三首相の自民党総裁選挙3選について、「間違いはない」との見方を示した。「私どもが言うことには責任がある。その立場で言っている」と、述べた。

 総裁選出馬への動きをみせる石破茂前幹事長への評価も問われたが、「人のことは言わない。野球の評論家の方が(評価の仕方は)上だ」と、けむに巻いた。 首相の支持に関し、派閥でまとめた政策の受け入れを条件にするのかとの質問には、「そんな、けちくさいことはしない」と否定。「安倍内閣の政策を支持するから、今まで政権を支持してきた。安倍内閣を支持すると言った以上、どういう形になろうと、徹底的に支持する」と主張。「いかなる条件でも支持すると、われわれ(の派閥)がいちばん先に言い、全体の流れになった。今後も、安倍政権を支持することは間違いない」と強調した。

 「ポスト安倍」に期待が挙げられる小泉進次郎筆頭副幹事長については「お父さん(純一郎元首相)も立派だったが、ちゃんと勉強している。将来有望だと思う」と述べた。河野太郎外相についても「なかなかいい」と評価した。

 安倍首相との関係について「そんなに私は厚かましくないが、意見を求められたら言う。それ以上は、差し出がましいことは言わない。小姑(こじゅうと)がいっぱいいる家は、かなわんで」と笑わせた。

 一方で、森友&加計学園問題に対する首相の対応については「(早い時期に)しっかりした説明をやるということが必要だった。軽く見過ぎた(のではないか)」と、苦言を呈した。

 その上で、モリカケ問題に関する報道について「日本の新聞が読める外国人がいたら、日本はモリカケに明け暮れていると思うはずだ。問題が解決してはっきりすることが必要だが、朝から晩まで、日本にはモリカケの問題しかないような状態は、おかしいのではないか」と、持論を述べた。