6日に死刑が執行されたオウム真理教の松本智津夫元死刑囚(執行時63=教祖名麻原彰晃)の遺体が9日、東京都府中市の葬祭場で火葬された。遺骨は東京拘置所に戻されたが、引き取り先は決まっていない。警察などは松本元死刑囚の神格化を警戒しており、行方を注視している。

 松本元死刑囚の三女松本麗華氏が9日、ブログを更新し、父親の死刑執行を「厳粛に受け止める」とし、執行翌日の7日に遺体と対面したことを明かした。その上で、遺体の引き渡しを求めたことなどについて述べ、遺骨については「宗教的・政治的に利用することは娘として決してできない」などと記した。