東京都内にある各県のアンテナショップが、さまざまな情報発信をしている。福井、鹿児島、高知、愛媛の4県は合同で、明治維新150年に絡めたスタンプラリーを実施中。

 明治維新の立役者は「薩長土肥(薩摩・長州・土佐・肥前)」だけではない。幕末、国政に影響を与えた大名が4人いた。それが福井藩主(福井県)の松平春嶽(しゅんがく)、薩摩藩主(鹿児島県)島津斉彬(なりあきら)、土佐藩(高知県)山内容堂(ようどう)、宇和島藩主(愛媛県)伊達宗城(だて・むねなり)だ。「四賢侯(しけんこう)」とも呼ばれた。彼らゆかりのアンテナショップを巡るスタンプラリーが、9月8日まで行われている。

 今年は明治維新150年。NHK大河ドラマ「西郷どん」をはじめ、討幕の立役者が取り上げられている。今回の旗振り役となった福井県観光営業部ブランド営業課では、「4人の藩主は力を合わせて幕府、朝廷、薩長の間に立って、争わずに近代国家への基礎を築いていった。維新150年の中で、それにも注目してほしい」と説明する。

 2年前のスタンプラリーでは熊本、山口、高知、長崎、鹿児島の各県の協力を得て、1000件の応募を集めた。「いろんなことに興味を持った人が集まるアンテナショップは、情報の発信地として活用できる。合同で行うことにも意義がある」(福井県)。少なくとも前回と同数の応募を期待している。

 ◆スタンプラリー実施=「食の國福井館」【電話】03・5524・0291、「ふくい南青山291」【電話】03・5778・0291。「かごしま遊楽館」【電話】03・3506・9174。「まるごと高知」【電話】03・3538・4365。「シン・エヒメ」【電話】03・6551・2030。