将棋の藤井聡太七段(16)が“2冠”を達成した。9日、インターネットテレビ局「Abema(アベマ)TV」で放送されたオリジナル対局企画「AbemaTVトーナメント Inspired by羽生善治」の決勝で、佐々木勇気六段(24)を下し、非公式戦ながら初代王者に輝いた。今年2月には朝日杯で公式戦初優勝しており、プロ入り後2度目の頂点に立った。

対局は持ち時間が各5分で始まり、1手指すと5秒加わる早指し戦。羽生善治竜王の発案で、チェスの対局方式を採用した。藤井は「短い時間で戦うなかで、決断力が磨かれた。今後に生かしたい」とうれしそうだった。